
なぜ、パターが入らないのか?
ゴルフを始めたばかりの方が最も悩むポイントの一つが、グリーン上でのパッティングです。「方向は合っていたのに強すぎた」「あと少しで入ったのに…」そんな経験をしたことはありませんか?
多くの初心者はドライバーやアイアンの練習に集中しがちですが、実はスコアを大きく左右するのはパターです。1ラウンドの中で、パターだけで40回以上打つことも珍しくありません。この記事では、初心者が無理なく上達できるパター練習の方法やコツ、毎日少しずつ続けることの大切さについて、やさしく丁寧に解説していきます。最後には自宅で使える便利な練習器具もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ゴルフの世界では「Put is money(パットイズマネー)」と言われています
パターの精度を向上させるメリット
パターの精度が上がると、スコアが大きく改善されます。例えば、1ホールにつき3回パターを打っていた人が、2回で済むようになれば、18ホールで18打も減らせることになります。これはゴルフ全体の上達に直結する大きな進歩です。
また、グリーン上で自信を持てるようになると、ラウンド中の緊張も軽減されます。たとえショットでミスがあっても、「パターで取り返せる」と思えるようになると、ゴルフそのものがもっと楽しくなります。
初心者のうちからパターに意識を向けることで、他のゴルファーと差をつけやすくなります。派手さはなくても、確実にスコアを縮められるのがパターの魅力です。
パターの上達方法・練習のコツ
パターを上達させるために必要なのは、基本を理解し、シンプルな動作を正しく繰り返すことです。



ここでは初心者でもすぐに実践できる3つのポイントをご紹介します。
1. 正しいアドレスと目線の位置



アドレスとは、ボールを打つときの構えのことです。
このとき、目線がボールの真上にあることがとても重要です。目の位置がずれると、真っすぐ打ったつもりでもボールが左や右に曲がってしまいます。
スタンス(足の幅)は肩幅を目安にしましょう。そして背筋を伸ばし、リラックスした姿勢で構えることで、安定したストロークがしやすくなります。
2. 手打ちを避けて「肩で打つ」
初心者によく見られるのが、手や手首だけでボールを打とうとする「手打ち」です。これではストローク(クラブの振り幅と方向)が安定しません。
理想は、肩を中心に腕全体を振り子のように動かす打ち方です。これにより、フェース(クラブの打面)が目標に向かって真っすぐ動き、正確にボールを打つことができます。
3. 距離感を体に覚えさせる
方向性と同じくらい大切なのが「距離感」です。ボールをカップまでのちょうどいい力加減で打つには、繰り返しの練習が必要です。
最初は1メートル、2メートル、3メートルといった短い距離から練習しましょう。目と体で距離を感じ、打感と結果を結びつけることがポイントです。
パター練習の頻度
パターの技術は、「回数」より「頻度」が重要です。つまり、一度にたくさん練習するよりも、毎日少しずつ練習したほうが効果が高いのです。
パターはとても繊細な動作が求められるクラブです。そのため、筋肉や神経に正しい感覚を覚えさせるには、毎日の反復が必要です。
例えば、朝の出勤前に5分間だけパターマットでボールを転がすだけでもOKです。この積み重ねが大きな違いを生みます。無理なく、でも習慣として続けることで、自然と「自信のあるパター」が身についてきます。
パター練習ドリル3選


ただなんとなくボールを打つだけでは効果が薄くなります。目的を持った練習「ドリル」を取り入れることで、より効果的に上達することができます。



ここでは初心者向けにおすすめの3つのドリルをご紹介します。
ドリル①:まっすぐ打てているか確認「ラインドリル」
ティーやクラブで直線のガイドを作り、その上をボールが通るかをチェックします。まっすぐ打てていないと、すぐにボールがガイドから外れてしまいます。視覚的に確認できるので、ストロークの安定性が養われます。
ドリル②:距離感トレーニング「距離ステップドリル」
1メートル、2メートル、3メートルと段階的に距離を変えて打ち分けます。それぞれの距離で「このくらいの強さ」と体に覚えさせることが目的です。距離感が身につくと、3パットの確率が大きく減ります。
ドリル③:1球に集中「ワンチャンスドリル」
毎回1球だけ打つという練習です。「この1球を入れる」という意識を持つことで、実戦に近い緊張感を味わえます。本番に強いパッティングを養うことができます。



実際のラウンドでは当然「打ち直し」はできません。
“この1打”に集中して打つ練習を心がけましょう!
自宅のパター練習のおすすめ器具
自宅での練習環境を整えると、毎日気軽にパター練習ができるようになります。以下のアイテムを使うことで、効率的に上達できます。
パターマット
基本中の基本アイテム。カップがついているものや、傾斜・距離表示のあるものを選ぶとより実戦的な練習が可能です。
スタンスチェックミラー
アドレス時の目線の位置や肩のラインを確認できるミラーです。自分では気づきにくいズレを見直せるので、フォームの修正に効果的です。
打点確認用シール・センサー付き練習器具
クラブフェースのどこでボールを打っているかを視覚的に確認できます。最近ではスマホと連動し、打点や初速を計測できる器具もあり、感覚と数値を組み合わせた練習が可能です。
まとめ:パターは”質”と”習慣”で差がつく!


初心者がスコアを一気に改善する鍵は、パターにあります。打ち方を正しく理解し、毎日コツコツと練習することで、「入らない」が「入る」に変わっていきます。
まずは、肩を使ったストローク、正しいアドレス、距離感の習得。この3つを意識したうえで、簡単なドリルや練習器具を活用しながら、毎日少しでも練習を続けてみましょう。
ゴルフは積み重ねが結果に現れるスポーツです。今日から始める5分のパター練習が、次のラウンドでの自信と成果につながるはずです。
コメント