スコアが安定する!月イチゴルファーのためのコース戦略入門

目次

1. はじめに:コースマネジメントって何?

「コースマネジメント」と聞くと、プロが使うような特別な戦略だと思うかもしれません。
でも実際には、自分の実力を正しく理解して、無理なくスコアをまとめる考え方のこと。

  • 残り200yの池越えの2打目を慣れない5Wで打ってしまって、案の定池に入れてしまった
  • 狭いホールなのに距離を稼ぎたい一心でドライバーを選択し、OBになってしまった
  • グリーン周りの難しいライにボールがあるのにパターを選択せずにウェッジでチャックりしてしまった

こんな経験はありませんか?

初心者のうちは、「攻めるか、刻むか(安全にいくか)」の判断がとても重要です。自分の得意・不得意を知って、無理をしない選択をすることがスコアアップへの近道になります。

つまり、コースマネジメントとは、「ただ飛ばす」より「どう打つか」を考えるゴルフの戦略。これができるようになると、100切りもぐっと近づきますよ!

月1回しかラウンドに行けない多忙なサラリーマンにこそ、この“考えるゴルフ”が武器になります。

ゴルファー風間

今回は、そんな忙しいゴルファーでも実践できる「シンプルだけど効果的なコース戦略」をお伝えします。


2. スコアが安定しない理由は「選択ミス」にある

スコアが大きく乱れるラウンドを思い返してみてください。
ダフったり、OBを出したりすることもありますが、それ以上に「クラブ選択や狙い所の判断ミス」が積み重なっていませんか?

例えば──

  • 風を読まずに番手選びをミス
  • パー5で無理に2オンを狙ってOB
  • ラフから無理やりグリーンを狙ってバンカーへ

これらはすべて「技術の問題ではなく、判断の問題」です。
月イチのゴルファーにとって、最も簡単にスコアを安定させる方法は、“無理をしない戦略”を身につけることなのです。


3. 月イチゴルファーが意識すべき「3つの戦略原則」

① リスクより再現性を重視する

狙ったショットが成功する確率はどれくらいでしょうか?普段打ちっぱなしで練習しているときの各番手ごとのショットの成功率を考えてみましょう。

100ギリできていないAさんの状況を想定し、ピンまで残り200yのときのクラブ選択を例に考えてみます。Aさんの番手ごとの飛距離と成功率を示します。

スクロールできます
各番手成功時の飛距離成功率(狙ったところに打てる確率)
3W200y15%
7番アイアン145y50%
9番アイアン125y60%
ウェッジ~85ヤード75%

残り200yの時に考えられる方法はいくつ思い浮かぶでしょうか?「残りの距離」と「自分の番手の飛距離」で単純に考えるなら、3Wを選択するでしょう。ただ、「成功率」をみてください。100球打って15球しか成功しないのです。残りの85球が全てOBになることはないですが、成功率の低いクラブのミスショットは成功率の高いクラブのミスショットよりもミスの規模が大きいのはみなさんでも経験的に理解できるでしょう。

そのため、大切なことは「残りの距離」と「自分の番手の飛距離」だけでなく、「成功率」も考慮に入れることが大切です。

この場合、「7番アイアン」✖︎「ウェッジ」もしくは「9番アイアン」✖︎「ウェッジ」を選択する方が確率的にはより少ない打数でホールアウトすることができます。

時にはリスクを負ってでも攻める必要がある場面もあるとは思いますが、100ギリを目指すアマチュアゴルファーにとっては、残った距離通りの番手を選択するよりも「再現性」が比較的高いクラブで残った距離を攻略していくイメージを持つとスコアがまとまります。

失敗のリスクを減らし、「とにかく大きなミスをしない」ことを第一に考えましょう。

ゴルファー風間

頭で理解していても、実際のコースでは再現性を重視したマネジメント選べる人が少数です。攻めたい気持ちをグッと堪えて、100ギリを目指しましょう!

② グリーンは“センター狙い”が基本

ピンが右奥に切られていると、どうしてもそこを狙いたくなります。
でもミスの幅が広がるだけで、最短でホールアウトできる確率は下がるもの。また、グリーン周りのバンカーや池にハマってしまうリスクもあります。

狙いどころを突き詰めると以下のようなさまざまな要素を考慮する必要があります。

  • その番手でグリーンオンできる確率
  • その番手における平均的な曲がり幅
  • グリーン周りのハザード(バンカーや池)
  • ピンの位置
  • 外した場合の寄せやすさ/寄せにくさ

ただ、100ギリを目指すアマチュアゴルファーは基本としてまずセンター狙い+転がして寄ればOKというマインドをもって、スコアの安定を目指しましょう。

③ ボギーオンで十分という発想

ゴルフにおいて「ボギーオン」とは、パーより1打多くグリーンオンするという考え方です。たとえばパー4のホールなら、3打でグリーンに乗せるのが「ボギーオン」。その後2パットで入れればボギー(+1)でホールアウトできます。

一見、「ボギーでもいい」と聞くと妥協のように感じるかもしれませんが、これは100切りや安定したスコアを目指すうえで非常に理にかなった戦略です。

100を切るには、18ホール中でボギー(+1)を取り続けてもスコアは90台です。つまり、毎ホールボギーで回れれば立派な戦略的ゴルフといえます。

無理にパーオンを狙うと、OB、池ポチャ、バンカーなどの大叩き(+3以上)につながるリスクが高まります。ボギーオンを前提とすれば、確実性の高いクラブ選択やレイアップ(刻み)ができ、ミスの幅を最小限に抑えられます。

ボギーオンの考え方は決して消極的なプレーではありません。むしろ、100切り・90台安定を目指すアマチュアにとっては、最も再現性が高く、スコアを崩さない堅実な戦略です。

「ボギーでいい」と思うことで気持ちもラクになり、余計なプレッシャーや無理なスイングを避けることができますよ。

ゴルファー風間

ポイントは「パー取りたい」の気持ちをグッと堪えて「ボギーでいい」の気持ちを優先することです。


4. 実践例:ホール別に考えるマネジメント術

パー3:無理にピンを狙わない

風、距離感、傾斜…すべてが難しいのがパー3。
狙いすぎるとOBや池に入りやすくなります。
ピンより安全なエリア(花道や手前)を選ぶのがセオリー

パー3を徹底解説し、おすすめの攻略についているのはこちらの記事です!

パー4:2オンよりも3オン確実戦略もアリ

ドライバーが不安定なら、UTやフェアウェイウッドでフェアウェイキープを優先
3オン・2パットでボギーなら合格です。

パー5:攻めるなら2打目、守るなら3打目勝負

飛距離に自信がなければ、最初から3オン狙いに切り替えるのも十分戦略的。
一か八かのチャレンジよりも、安定性重視でラウンド全体が落ち着きます。

100ギリを目指すアマチュアゴルファーに対しては、「刻む選択」を強くお勧めします!

その理由についてはこちらの記事で解説しておりますので、是非ご覧ください。


5. ラウンド前にできる“簡単準備”

多忙な人でも前日や移動中にできる、コース戦略準備を紹介します。

▷ スマホでコースレイアウトを見る

各ホールの特徴(池、OB、バンカーの位置など)をざっくり把握するだけでも◎。

コースのイメージが頭に入っているのとそうでない場合は圧倒的な差となります。ドライバーの飛距離近くのバンカー、避けなければならない木、池など俯瞰でみれるコース情報を事前に頭に入れておくことで100切りに近づきます。


6. まとめ:時間がない人ほど、考えてスコアを作る

月1しかゴルフに行けない忙しいゴルファーにとって、練習量で勝負するのは難しい。
だからこそ、「考える力」でカバーする」ことが上達の近道です。

  • 無理に飛ばさない
  • 安全な場所を選ぶ
  • ミスの確率を減らす

たったこれだけでも、スコアは確実に安定していきます

「上手くなってからマネジメントする」のではなく、
「マネジメントするからスコアが安定する」

ぜひ、次のラウンドでこの考え方を試してみてください。
忙しいあなたにも、きっと“攻めない強さ”がスコアに現れるはずです。

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