ゴルフを始めたばかりの頃、「全然ボールに当たらない」「飛距離がまったく出ない」と悩んだ経験がある人は多いのではないでしょうか?
その原因の多くは、“フォーム”に潜んでいます。正しいスイングを身につけるためには、まずは「やってはいけないフォーム=NGフォーム」を知ることが上達への近道です。
今回は、初心者ゴルファーがよくやりがちなNGフォームを5つ厳選し、それぞれの特徴と改善方法をわかりやすく解説していきます。
1. 手打ちになってしまっている
NGの状態
初心者によくあるのが「手だけでクラブを振ってしまう」手打ちスイングです。
手や腕の力だけで振ろうとすると、スイングが安定せず、ボールにしっかり当たらなかったり、方向性がバラバラになります。
原因
スイングの基本は「下半身主導」。ところが初心者は腕に意識が集中してしまい、体全体を使ったスイングができていません。結果的に、ボールに力が伝わらず飛ばないスイングになります。
改善方法
・下半身からスイングをスタートする意識を持つ
・腰の回転を意識してクラブを振る
・腕はあくまで“ついてくる”感覚にする
おすすめの練習方法は「素振りで腰の回転を意識する」こと。最初は鏡の前でフォームをチェックしながら、腰→肩→腕の順で動く流れを体に覚えさせましょう。
2. アドレスで姿勢が崩れている
NGの状態
アドレス(構え)の時点で姿勢が悪いと、良いスイングは絶対にできません。
背中が丸まっていたり、膝が曲がりすぎていたり、重心がかかとに寄っていると、バランスを崩しやすくなりミスショットにつながります。
原因
「構えは適当でいい」と思っている人が多いですが、実はアドレスはスイングの8割を決めると言われるほど重要です。
改善方法
・背筋を伸ばして軽く前傾姿勢をとる
・膝は軽く曲げる(“お辞儀するような姿勢”を意識)
・重心は足の親指の付け根あたりに乗せる
鏡の前やスマホのカメラで自分のアドレスを確認するのもおすすめです。スイングを変える前に「構え」を見直しましょう。
3. フェースが開いたままインパクトしている
NGの状態
ボールが右に飛んでいってしまう人に多いのが、「フェースが開いた状態でインパクトしている」ケースです。
フェースとはクラブの打面部分で、これが開いたままだと力がうまく伝わらず、スライスや飛距離不足の原因になります。
原因
スイング中に手首をこねてしまったり、体の回転に対してクラブが遅れてしまっていることが多いです。
改善方法
・アドレス時にフェースをスクエア(まっすぐ)にセット
・スイング中は手首の角度をキープする意識を持つ
・ハーフスイングでフェースの向きを確認する練習を行う
ボールが右に行きがちな人は、まず「フェースがどこを向いているか」をしっかり確認しましょう。
4. 体重移動ができていない
NGの状態
スイングの中で体重移動ができていないと、スイングに力が乗らず「スカスカな当たり」になります。
初心者に多いのが、「その場でくるっと回っているだけ」のスイング。
原因
正しいスイングでは、バックスイングで右足に体重が乗り、ダウンスイングからフォローで左足へと移動します。これができないとパワーが伝わりません。
改善方法
・スイングの始動で右足に体重を乗せる
・ダウンスイングで左足に踏み込む感覚をつかむ
・「右→左」の体重移動を大げさに意識した素振りを行う
「その場回転」になっていないか、動画で自分のスイングを撮ってチェックするのも効果的です。
5. ボールを見すぎて動きが止まっている
NGの状態
「しっかりボールを見よう!」という意識が強すぎて、スイングの途中で体が止まってしまうケースがあります。
ボールを見すぎて動きが止まると、振り抜きが悪くなり、ボールに力が伝わりません。
原因
ボールを凝視しすぎてしまい、上半身が固まってしまうとスムーズなスイングになりません。結果的にヘッドスピードが落ちて飛ばない原因になります。
改善方法
・ボールを“なんとなく”見る意識に変える
・スイングの“振り抜き”を意識して練習する
・フォローまでしっかり体を回し切る意識を持つ
「見過ぎ注意!」のスタンスで、軽やかなスイングを目指しましょう。
まとめ|NGフォームを知ることが上達の第一歩!
初心者ゴルファーがやりがちなNGフォームには、次の5つの共通点があります。
- 手打ちになっている
- 姿勢が崩れている
- フェースが開いたまま打っている
- 体重移動ができていない
- ボールを見すぎて動きが止まっている
どれか1つでも思い当たるものがあれば、まずはそこを集中的に改善してみましょう。
正しいフォームに近づくだけで、「当たらない」「飛ばない」の悩みはグッと減るはずです。
焦らず、1つずつ修正していけば必ず上達します。あなたのゴルフライフがもっと楽しくなりますように!
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